映画 The Case against 8 を観て

映画 The Case against 8 を観て

映画 The Case against 8 が,「ジェンダー・マリアージュ」という邦題のもとに公開上映されました.USA で同性婚が最終的に合法化されるに至る過程の一部を成す California 州での裁判闘争のドキュメンタリーです.

ひとくちで言うなら,今の日本ではおよそあり得ない社会正義実現の喜びと満足を与えてくれるすばらしい作品です.フィクションではなく,ドキュメンタリーであるだけに,なおさらです.

それにしても,ひどい邦題です.英語で社会学的な意味における「性別」を意義する語 gender のカタカナ書きと,フランス語で「結婚」を意義する mariage のカタカナ書きとの単なる並置 ! まったく無意味です.この邦題を考えた映画配給会社関係者は言葉に関する感性を全く欠いている,としか思えません.

どうしてもカタカナ表題にしたいなら,せめて「アゲインスト・エイト」とでもすれば良かったでしょう.どうせ日本で劇場公開される映画のタイトルは大部分,そのままでは意味不明なのですから.

ともあれ,原題の the case against 8 という表現を理解するには,若干の予備知識が必要です... (以下は,blog 記事をお読みください.)

2016年02月09日