2016年08月28日,第二回 LGBT 特別ミサが行われました
2016年08月28日,第二回 LGBT 特別ミサが行われました.
その恵みをわたしたちに与えてくださった主に感謝します.そして,司式してくださった小宇佐敬二神父様に感謝します.
当日の第二朗読で述べられているように,わたしたちは「新たな契約の仲介者イェス」に近づきます (He 12,24). あるいは,むしろ,イェス様は常にわたしたちの近くにいらしてくださいます.わたしたち差別された者を神の愛に包容してくださるために.
第一朗読では,全包容的な神の愛について,こう宣言されています:「そも,主の力は偉大であり,謙虚な者らによって讃えられる」(Si 3,20).
「へりくだる者,謙虚な者」と訳され得る tapeinos は,形容詞としては「低い」であり,人について用いられるときは「力や地位や評価の低い者」です.つまり,まずは,社会的に差別された者のことであり,そして次いで,彼ら・彼女らと同じように身を低める者のことです.
また,部分的に伝えられている「シラ書」のヘブライ語原文のフランス語訳は Car grande est la miséricorde de Dieu,
aux humbles il dévoile son secret [そも,神の慈しみは大きく,神は謙虚な者らに御自身の秘密を啓かす]です.
とすると,こう読むことができます:主の慈しみは大きく,主は,差別された者らへ神の愛を打ち明け,差別された者らによって讃えられる.
それを受けて,福音朗読では,イェスはこう断言します:「そも,誰しも,身を高める者は低められ,かつ,身を低める者は高められるだろう」(Lc 14,11).
つまり,差別する者は低められ,差別された者は高められる.なぜなら,差別する者は神の愛に気づかず,而して,差別された者にこそ神の愛は打ち明けられるからです.
さらに,イェスはこう勧めます:「而して,宴を催すなら,貧しい人々,手や足の不自由な人々,目の見えない人々を招きなさい.されば,あなたは幸いとなろう」
(Lc 14,13-14).
差別された人々を神の愛の宴に招きなさい,そうすれば祝福されるだろう.
つまり,イェス様は予め LGBT 特別ミサを祝福してくださっています.
御ミサの後の分かち合いの集いでは,小宇佐神父様は,教会の教えにも時代や文化に制約されたところがあるので,すべてを鵜呑みにするのではなく,むしろ,教会が差別する側に立つことがないよう,何事にも制約されない普遍的な神のメッセージを読み取ることが大切だ,と語ってくださいました.また,参加者のなかには,積極的に御自身の信仰の歩みについて語ってくださる方もいらっしゃいました.有意義な分かち合いをすることができたと思います.