百人隊長の少年愛について
百人隊長の少年愛について
我々の友人 Stephen Lovatt 氏は,彼の著作 Faithful to the Truth : How to be an orthodox gay Catholic において,福音書のなかの少年愛について興味深い指摘をしている.
彼が注目したのは,マタイ福音書 8,5-13 に物語られているイェスの奇跡である.その一節は,手元にあるフランチェスコ会訳においても共同訳においてもほぼ同様に訳されているので,フランチェスコ会訳から引用すると:
(...) 百人隊長が近づいてきて,イェスに懇願した.「主よ,わたしの僕が中風でひどく苦しみ,家で寝込んでいます」.イェスが「わたしが行って,癒してあげよう」と仰せになると,百人隊長は答えて言った.「主よ,わたしはあなたをわたしの屋根の下にお迎えできるような者ではありません.ただお言葉をください.そうすれば,わたしの僕は癒されます
(...)」.(...) イェスは百人隊長に仰せになった.「帰りなさい.あなたが信じたとおりになるように」.すると,ちょうどそのとき僕は癒された.
邦訳を読むだけでは,この一節が有する意義は把握し得ない.ギリシャ語原文を提示すると... (以下は,blog 記事をお読みください)